赤い悪魔と恐れられた世界的ビッククラブのマンチェスター・ユナイテッドですが、今シーズンはまさかのリーグ戦8位に終わってしまいました。
このリーグ戦8位というのはクラブ史上最低の成績。
シーズンが始まる前は、指揮官であるエリク・デン・ハーフが望む補強ができ、期待値も高かったのですが、なぜ、このような結果に終わってしまったのでしょうか。
今回はマンチェスター・ユナイテッドの戦術・フォーメーション・選手を紹介しています。
マンチェスター・ユナイテッドの戦術・フォーメーションを解説
マンチェスター・ユナイテッドの基本フォーメーションは4-2-3-1を採用しています。
デン・ハーフは後方からビルドアップしつつも、強度の高いプレスから素早い攻撃に転じるトランジションサッカーが得意。
GKには足下の技術があるアンドレ・オナナを置き、ビルドアップができるリサンドロ・マルティネスとスピードのあるラファエル・ヴァランに加え、中盤のカゼミーロの3枚で繋いでいきます。
アタッキングサードなどに入ってからは、SBがオーバーラップを見せ、運動量と攻撃力のあるメイソン・マウントやシュート、パスの精度が高いブルーノ・フェルナンデスが2列目から飛び出す。
サイドからは、単独で突破できるマーカス・ラッシュフォードやアントニーがゴールに向かっていきます。
マンチェスター・ユナイテッド不振の原因は戦術がチームに合っていない?
マンチェスター・ユナイテッド不振の原因は戦術を実行できる選手が揃っていないからではないでしょうか。
デン・ハーフの思い描く、トランジションサッカーや後方から繋いでいくためには、足下の技術やスピードのあるCBやパスの上手いDMFなどが必要となってきます。
マルティネスやヴァランはその要件を満たしていますが、控えCBのハリー・マグワイアやヴィクトル・リンドロフやカゼミーロはそうではありません。
怪我のマルティネスやヴァランの代わりにハリー・マグワイアがCBに入ることで、対人守備は安定するかもしてませんが、スピードのないマグワイアでは裏を取られるリスクがあるためDFラインを低くする必要があります。
仮に、ハイプレスを掛けてしまうと、中盤が間延びし、スペースできる危険性があるため、ハイプレスを掛けることはできません。
また、ビルドアップが得意ではないマグワイアとカゼミーロに、そのタスクを任せてしまったことで、ボールが繋がらないこともありました。
それにより、攻撃が停滞し、個に頼ったサッカーになってしまったと思われます。
スタメンには、デン・ハーフの求める選手は揃っていますが、負傷などで控え選手を使わざる得ない時に出場する選手が、戦術に合っていなかったためリーグ8位になってしまったと考えられますね。
マンチェスター・ユナイテッド復活の鍵を握る選手たち
マンチェスター・ユナイテッドは浮き沈みの激しいシーズンを送りました。
しかし、苦しいシーズンの中でも、来季に向けて期待できる若手の選手や怪我などによって不完全燃焼に終わった選手もいますね。
来シーズン、マンチェスター・ユナイテッドが復活するのに、重要になってくる選手を紹介していきます。
リサンドロ・マルティネス
名前 | リサンドロ・マルティネス |
生年月日 | 1998年1月18日(26歳) |
国籍 | アルゼンチン代表 |
身長/体重 | 175cm/77kg |
ポジション | CB |
成績(リーグ戦) | 11試合0ゴール0アシスト |
今シーズン、マルティネスは怪我に泣き、リーグ戦11試合の出場に留まりました。
175cmと高さはないものの、俊敏な動きと左足から繰り出される正確なパスは、デン・ハーフが求めるサッカーには必要不可欠だと思います。
マルティネスがスタメンで出場できれば、後方からのビルドアップもスムーズに行き、攻撃も流動的になるでしょう。
コビー・メイノー
名前 | コビー・メイノー |
生年月日 | 2005年4月19日(19歳) |
国籍 | U-20イングランド代表 |
身長/体重 | 175cm/66kg |
ポジション | DMF |
成績(リーグ戦) | 24試合3ゴール1アシスト |
名門復活のキーマンであるコビー・メイノーはカゼミーロとは異なるタイプのDMF。
メイノーのショートパスやロングパスでボールを散らしたり、高い危機察知能力で事前に、ピンチを防ぐことができる。
リーグ戦途中からメイノーが中盤に入ったことで、ビルドアップや守備面で安定したため、来シーズンはよりチームの要として期待の掛かる19歳のDMFです。
マーカス・ラッシュフォード
名前 | マーカス・ラッシュフォード |
生年月日 | 1997年10月31日(26歳) |
国籍 | イングランド代表 |
身長/体重 | 180cm/70kg |
ポジション | WG |
成績(リーグ戦) | 33試合7ゴール2アシスト |
赤い悪魔の10番を背負うラッシュフォードは、得点力とドリブル、スピードのある選手ですが、昨シーズンほどの活躍を見せることができませんでした。
昨シーズンは35試合で17ゴール5アシストを記録していましたが、波のある選手なので、安定した活躍ができるかどうかが、重要になっていきます。
マンチェスター・ユナイテッドがチャンピンオンズリーグ争いをするためには、ラッシュフォードの力が絶対に必要なので、復活が待たれる。
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