バロンドールはシーズンを通して最も活躍した選手に贈られる世界最高の称号。
近年のバロンドール受賞者はリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの2人が独占していましたが、その2人の跡を継ぐのは誰かということで、大きな注目が集まっています。
バロンドールが発表されるまで時間はありますが、現時点の有力候補を見ていきましょう。
バロンドール有力候補トップ5
これまで、サッカー界を牽引してきたリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドはバロンドール有力候補トップ5には入っていません。
彼らの次に来るスーパースターは誰かということで大きな注目が集まっていますが、この有力候補トップ5には多くの若手選手が入っています。
1位:ヴィニシウス(レアル・マドリード)
2位:ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)
3位:キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)
4位:フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
5位:ハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)
この5人の活躍を振り返っていきましょう。
ヴィニシウス
名前 | ヴィニシウス |
国籍 | ブラジル代表 |
生年月日 | 2000年7月12日(23歳) |
所属クラブ | レアル・マドリード(スペイン) |
シーズン成績 | 40試合23ゴール9アシスト |
獲得タイトル | ラ・リーガ優勝 スーペルコパ・デ・エスパーニャ優勝 |
カリム・ベンゼマが去り、レアル・マドリードの新たな7番として活躍が期待されていたヴィニシウスですが、シーズン序盤は負傷などでコンディションが整わず、思うような活躍を見せていませんでした。
しかし、コンディションを取り戻してからは切れ味の鋭いドリブルと高い決定力で、レアル・マドリードの攻撃陣を牽引。
ヴィニシウスはスペイン・スーパーカップ決勝のバルセロナ戦のハットトリックやUEFAチャンピンオンズリーグ準決勝1stレグのバイエルン・ミュンヘン戦での先制点など、重要な場面でゴールを決める活躍を見せる、国内2冠に貢献し、UEFAチャンピンオンズリーグのタイトルにも手をかけています。
個人としても課題だった決定力は向上していて、3シーズン連続で2桁ゴールを達成しており、世界でも屈指のWGに成長。
ヴィニシウスがバロンドールを確実に手にするには、UEFAチャンピンオンズリーグのタイトルとコパ・アメリカのタイトルが必要になってくるでしょう。
ジュード・ベリンガム
名前 | ジュード・ベリンガム |
国籍 | イングランド代表 |
生年月日 | 2003年6月29日(20歳) |
所属クラブ | レアル・マドリード(スペイン) |
シーズン成績 | 43試合24ゴール12アシスト |
獲得タイトル | ラ・リーガ優勝 スーペルコパ・デ・エスパーニャ優勝 |
今シーズン、レアル・マドリードに加入したベリンガムは開幕からゴールを決め続け、MFながらラ・リーガ得点ランキング3位タイとなる19ゴールを決めた。
コンスタントにゴールを決め続けているだけではなく、アディショナルタイムでの劇的ゴールやバルセロナとのエル・クラシコで決勝点を挙げるなど勝負強さもある。
2024年当初は怪我などでコンディションを落としていた時期もあるが、シーズン終盤はコンディションを取り戻し、攻守に大きく貢献しています。
今シーズンのレアル・マドリードが国内2冠とUEFAチャンピンオンズリーグ決勝に進めたのは、ベリンガムの攻守の貢献が大きく関係している。
現時点でチームメイトのヴィニシウスがバロンドール最有力候補となっているが、EURO2024でイングランド代表を優勝に導けば、世界最高の称号を手にできることは間違いありません。
キリアン・エムバペ
名前 | キリアン・エムバペ |
国籍 | フランス代表 |
生年月日 | 1998年12月20日(25歳) |
所属クラブ | パリ・サンジェルマン(フランス) |
シーズン成績 | 50試合44ゴール11アシスト |
獲得タイトル | リーグ・アン優勝 |
実力的には最もバロンドールに近く、メッシとクリスティアーノ・ロナウドと肩を並べる選手となる期待されているエムバペだが、クラブでのチームタイトルという点では上位2人に劣る。
パリ・サンジェルマンをリーグ・アン3連覇に導き、個人としても4年連続の得点王を獲得と国内では素晴らしい活躍を見せているが、ヨーロッパの舞台ではチームを勝たせられていません。
UEFAチャンピンオンズリーグ準決勝でボルシア・ドルトムントに破れ、今シーズンもビッグイヤーを掲げるという夢は潰えてしまった。
25歳と全盛期を迎え、EURO2024でも優勝候補として活躍が期待されている今、フランス代表を優勝に導くことができれば、おのずと世界最高の称号を手にすることができるでしょう。
ムバッペに関しては、レアル・マドリード移籍が取り沙汰されており、ヴィニシウスとベリンガム共に新銀河系軍団結成が期待されている。
フィル・フォーデン
名前 | フィル・フォーデン |
国籍 | イングランド代表 |
生年月日 | 2000年5月28日(24歳) |
所属クラブ | マンチェスター・シティ(イングランド) |
シーズン成績 | 53試合26ゴール12アシスト |
獲得タイトル | プレミアリーグ優勝 クラブワールドカップ優勝 スーパーカップ優勝 |
チームの主力であるアーリング・ハーランドとケヴィン・デ・ブライネが長期離脱するも、マンチェスター・シティがプレミアリーグなどを制することができたのはフィル・フォーデンの存在が大きく関係している。
キャリアでもベストな活躍を見せたフォーデンは、年明けからリーグで2度のハットトリックを達成し、リーグ戦19ゴールを挙げる活躍を見せ、プレミアリーグの年間最優秀選手賞を受賞しています。
ヨーロッパのコンペティションでは、UEFAチャンピンオンズリーグ準々決勝でレアル・マドリードと対戦し、PK戦までもつれ込みますが、惜しくも敗退。
今、勢いのあるレフティーのWGはEURO2024での活躍が期待されており、スタメンとして出場する可能性が非常高いです。
ハリー・ケイン
名前 | ハリー・ケイン |
国籍 | イングランド代表 |
生年月日 | 1993年7月28日(31歳) |
所属クラブ | バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) |
シーズン成績 | 46試合44ゴール12アシスト |
獲得タイトル | なし |
世界最高のCFの1人であるケインはタイトル獲得のために、トッテナム・ホットスパーからバイエルン・ミュンヘンに移籍。
しかし、シャビ・アロンソ率いるレヴァークーゼンがブンデスリーガを無敗で制するという偉業の前に、タイトル獲得というケインの夢は阻まれてしまった。
UEFAチャンピンオンズリーグでは、レアル・マドリードとのシーソーゲームに敗れ、あと一歩というところで決勝の舞台に進むことができませんでした。
ケイン個人としては、持ち前の得点能力を存分に活かし、リーグ戦32試合で36ゴールを決め、1試合平均1ゴール以上を記録し、得点王。
EURO2024で母国イングランド代表を優勝に導き、圧倒的な活躍を見せれば、バロンドールに手が届く可能性があります。
バロンドール歴代受賞者
受賞年 | 受賞者(受賞時の所属クラブ) |
2014年 | クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード) |
2015年 | リオネル・メッシ(バルセロナ) |
2016年 | クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード) |
2017年 | クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード) |
2018年 | ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード) |
2019年 | リオネル・メッシ(バルセロナ) |
2020年 | コロナウィルスの影響で中止 |
2021年 | リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン) |
2022年 | カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード) |
2023年 | リオネル・メッシ(インテル・マイアミ) |
バロンドール最多受賞者はリオネル・メッシの8回、次点がクリスティアーノ・ロナウドの5回。
世界最高の選手を挙げるとするとメッシかクリスティアーノ・ロナウドと答える人が多いように、ここ10年を振り返っても、この2人でバロンドールを7度受賞しています。
2018年にルカ・モドリッチが受賞して以来、MFの選手は獲得しておらず、DFに至っては2006年のファビオ・カンナバーロが受賞したのが最後。
そして、GKで過去に受賞したことがあるのは1963年のレフ・ヤシンのみとなっています。
GKに関しては「ヤシン賞」という2019年からGKのバロンドールが創設されており、ティボ・クルトワやアリソン・ベッカー、エミリアーノ・マルティネスなどが受賞。
バロンドールだけではなく、ヤシン賞にも注目していきましょう。
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