ドイツ・ブンデスリーガのフランクフルトに所属し、日本代表のキャプテンを務めた長谷部誠が現役を退くことになりました。
長谷部誠といえば、日本代表のキャプテンとしてワールドカップに3度出場し、カイザーの愛称で親しまれている。
そこで今回は、長谷部誠のキャリアとプレースタイルを振り返っていきたいと思います。
長谷部誠のプロフィール
名前 | 長谷部 誠 (はせべ まこと) |
生年月日 | 1984年1月18日(40歳) |
国籍 | 元日本代表 |
身長/体重 | 180cm/73kg |
ポジション | CMF、CB |
利き足 | 右 |
成績(現所属) | クラブ通算314試合2ゴール6アシスト |
所属クラブ | 2002-2007 浦和レッズ(日本) 2008-2013 ヴォルフスブルク(ドイツ) 2013-2014 ニュルンベルク(ドイツ) 2014-2024 フランクフルト(ドイツ) |
代表歴 | 2002ー2003 U-19日本代表 2006-2018 日本代表 |
長谷部誠のキャリア
40歳となった長谷部誠ですが、今シーズンも公式戦14試合に出場するなど、チームに貢献していました。
以前より、引退後はフランクフルトや日本サッカー協会への入閣が予想されていましたが、フランクフルトで指導者の道を進んでいくようです。
サッカー選手として22年間歩んできた長谷部誠ですが、どんなサッカー人生だったのでしょうか。
浦和レッズ時代
長谷部誠は静岡県立藤枝東高校を卒業後、浦和レッズに入団。
浦和レッズ入団1年目はカップ戦1試合のみの出場に終わりますが、2年目から出場機会を増やし、3年目以降はトップ下やボランチのポジションで起用されるようになりました。
2004年、長谷部誠は鈴木啓太とダブルボランチを組み、ナビスコカップ・ニューヒーロー賞やJリーグベストイレブンを獲得。
2005年から2007年には、鈴木啓太と不動のダブルボランチでチームを牽引し、浦和レッズをJ1優勝とAFCチャンピオンズリーグ優勝に導き、2008年にドイツのブンデスリーガ・ヴォルフスブルクに移籍します。
ヴォルフスブルク時代
ヴォルフスブルク1年目は一定の出場機会を得て、上々の海外初挑戦となりました。
加入2年目は、シーズン途中に怪我や代表戦で一時離脱することがありましたが、ブンデスリーガ優勝を果たし、クラブの国内主要タイトル獲得。
ヴォルフスブルクに移籍してからは、本職のボランチ以外のポジションで起用されるようになり、右サイドハーフや右SBで出場しています。
その後、チームの中心選手として活躍していた長谷部誠ですが、ボランチでの出場機会を求め、2012-2013シーズンに移籍志願。
しかし、ヴォルフスブルク時代の監督であるフェリックス・マガトと移籍志願をきっかけに揉め、8試合連続ベンチ外という苦しい状況に陥りました。
その後、マガトが解任され、スタメンに復帰するも右サイドハーフでの起用が続き、2013-2014シーズンにニュルンベルクに移籍。
ニュルンベルク時代
2013-2014シーズンからはニュルンベルクに移籍し、チームの中心選手として活躍が期待されました。
しかし、チームはリーグの前半戦未勝利に終わり、頼みの長谷部誠も右膝の半月板を痛め、離脱。
その後も怪我が再発し、リーグ最終戦に復帰するも、チームは調子を取り戻すことができず、ニュルンベルクは2部に降格することになりました。
フランクフルト時代
201-2015シーズンはニュルンベルクの降格に伴い、フランクフルトに移籍を果たした長谷部誠は、シーズン通してボランチで起用され、リーグ戦33試合に出場。
2016-2017シーズンには、守備力とキャプテンシー、パス能力を評価され、リベロとして起用されることが増え、ブンデスリーガの日本人最多出場記録を更新します。
2017-2018シーズンでは、DFBポーカルでバイエルン・ミュンヘンと対戦し、3-1で勝利を収め、ヴォルフスブルク時代以来のタイトルを獲得しました。
2018-2019シーズン、フランクフルトはUEFAヨーロッパリーグに出場すると、大方の予想を裏切り、準決勝まで駒を進め、長谷部誠はUEFAヨーロッパリーグの優秀選手に選出。
その後もフランクフルトの頼れるユーティリティプレイヤーとして、2021-2022シーズンのUEFAヨーロッパリーグ優勝に貢献したほか、ブンデスリーガ通算384試合に出場し、アジア人歴代最多出場記録を残しました。
長谷部誠のプレースタイル
浦和レッズ時代は縦への推進力とドリブル突破を得意にする攻撃的な選手だったが、ドイツに渡り、SBやCBのポジションでプレーしたことで、フィジカル能力と対人守備や危機察知能力が向上。
高い統率力と優れたテクニックを持ち合わせており、フランクフルト時代には3バックの中央でプレーするなど後方からチームを支えていました。
長谷部誠は抜群の安定感と高い戦術理解度を有していて、ボランチ以外にもサイドハーフやSB、CBを守ることのできるユーティリティプレイヤー。
コミュニケーション能力も高く、どの監督からも厚い信頼を寄せられる日本が世界に誇るMFです。
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