UEFAヨーロッパリーグ決勝は2024年5月23日木曜日の日本時間午前3時30分から行われます。
今シーズン無敗でブンデスリーガを制したレヴァークーゼンと、クラブ史上初のUEFAヨーロッパリーグ決勝に進出したアタランタが激突。
両クラブとも若手が躍動し、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグの出場権を獲得しました。
今回はUEFAヨーロッパリーグ決勝のプレビューを行っていきます。
レヴァークーゼンとアタランタの前回対戦はアタランタの勝利!
レヴァークーゼンとアタランタが過去に激突したのは2021-2022シーズンのUEFAヨーロッパリーグベスト16です。
2試合合計4-2でアタランタがレヴァークーゼンに勝利しています。
2試合ともアタランタが勝利していますが、この時からメンバーや監督も変わっているので、アタランタが勝つとは限りません。
レヴァークーゼンはシャビ・アロンソが指揮を執るようになり、質の高い現代フットボールを展開しています。
一方で、アタランタの指揮官であるジャン・ピエロ・ガスペリーニは2016年から指揮を執っていて、チームの完成度という点ではレヴァークーゼンよりも上だと言えるでしょう。
両チームとも3バックを採用し、両WBバックが積極的に攻撃参加しますが、チームのコンセプトはかなり違うので、面白い試合展開になると思います。
レヴァークーゼン・アタランタの戦術とフォーメーション
レヴァークーゼンとアタランタはどちらも、3バックのシステムを採用していますが、戦術は異なります。
両クラブの基本フォーメーションと戦術を比較してみましょう。
レヴァークーゼン
レヴァークーゼンの基本フォーメーションは3-4-2-1。
今シーズンのレヴァークーゼンは、ボールを支配し、両WBが高い位置を取り、相手を押し込む。
レヴァークーゼンの質の高いポゼッションを可能にしているのが、1人1人のポジショニングの良さです。
相手DF陣の間やハーフレーンで受けることが上手く、相手はレヴァークーゼンの選手を捕まえきることができません。
これにより、高い位置でボールを持つことができ、高い支配率に繋がっています。
レヴァークーゼンはポゼッションだけではなく、ハイプレスからのショートカウンターや相手を誘い出しての疑似カウンターも得意です。
ポゼッションやショートカウンターなどを使い分けることができるのが、レヴァークーゼンの強みといえます。
アタランタのハイプレスやマンツーマンディフェンスを上手いこと、躱すことができれば、レヴァークーゼンが優位に試合を運べるでしょう。
アタランタ
アタランタの基本フォーメーションは3-4-1-2。
アタランタは高い位置からプレスを仕掛け、相手のパスコースを塞ぎ、ショートカウンターから得点することを得意にしています。
前線からプレスを掛けるだけではなく、3人のCBが高い位置まで相手FWをマークしたりと、アグレッシブな守備が特徴です。
アタランタの守備戦術はゾーンディフェンスではなく、マンツーマンディフェンスを採用。
マンツーマンディフェンスにはスペースができたり、ズレができやすいというデメリットがありますが、常に上手くポジション修正をしているので、スペースやズレができにくいです。
アタランタは守備だけではなく、攻撃もアグレッシブで、両WBバックが上がるのはもちろん、中盤のダブルボランチも積極的に攻撃参加します。
アタランタがレヴァークーゼンに勝つには、しっかりとマンマークで相手選手を捕まえ、パスを受けさせないようにする必要がある。
レヴァークーゼンとアタランタのキーマンは両WB!
今シーズン、レヴァークーゼンが公式戦無敗なのは、攻撃的な両WBの存在が大きく関係していると思います。
またアタランタもWBを置いているシステムなので、両クラブのWBの出来次第で、試合展開が変わってくるのではないでしょうか。
レヴァークーゼンとアタランタの両WBの選手について紹介します。
レヴァークーゼン ジェレミー・フリンポン アレハンドロ・グリマルド
レヴァークーゼンの右WBはオランダ代表のジェレミー・フリンポン。
フリンポンは爆発的なスピードと高い攻撃力を持つWBで、リーグ戦31試合で9ゴール7アシストを記録しています。
守備では若さゆえ、粗さが目立つものの、対人守備も不得意ではありません。
左WBはスペイン代表のアレハンドロ・グリマルド。
グリマルドはリーグ戦33試合で10ゴール13アシストを記録していて、精度の高い左足と縦への推進力のあるWBです。
カバーリングが上手く、小柄ながらフィジカルも強いので対人守備も問題なく行える。
アタランタ ダビデ・ザッパコスタ マッテオ・ルッジェーリ
アタランタの右WBはイタリア代表のダビデ・ザッパコスタ。
リーグ戦32試合に出場し、4アシストを記録し、積極的な攻撃参加と豊富な運動量が武器のWBです。
右サイドだけではなく、左サイドも守れるユーティリティ性もあり、182cmと体格にも恵まれています。
左WBはU-21イタリア代表のマッテオ・ルッジェーリ。
リーグ戦32試合で4アシストを記録しており、高い危機察知能力と精度の高いキックが武器のWBです。
イタリアの注目株のWBで、攻撃だけではなく、守備でも貢献。
UEFAヨーロッパリーグ決勝レヴァークーゼン対アタランタ勝つのはどちらか
UEFAヨーロッパリーグ決勝レヴァークーゼン対アタランタのプレビューを行ってきました。
レヴァークーゼンとアタランタどちらも、攻撃的なスタイルで、両WBが積極的に攻撃参加するのが特徴です。
攻撃的なスタイルで、3バックを採用している両チームですが、ポゼッションのレヴァークーゼン、ハイプレスからのショートカウンターのアタランタという構図になるのではないでしょうか。
勝敗の鍵を握るのは、両チームのWBなので、フリンポンとグリマルド、ザッパコスタ、ルッジェーリに注目していきましょう。
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