リヴァプールの監督を長年勤めたユルゲン・クロップが勇退し、後任にはオランダ人指揮官アルネ・スロットが就任することが発表された。
スロットはオランダの名門フェイエノールトで監督をしており、今シーズンはチームを2位に導き、昨シーズンは優勝と素晴らしい功績を残しています。
名将クロップの後任ということで、期待値は高く、どんなフットボールを展開するのか注目が集まります。
今回はリヴァプール新指揮官アルネ・スロットについて紹介。
リヴァプール新指揮官アルネ・スロットは何者?
リヴァプール新指揮官アルネ・スロットは2019年から監督業を始め、オランダ・エールディビジのAZとフェイエノールトで指揮官を務めています。
アルネ・スロットは2019-2020シーズンにAZを率いて、コロナウィルスの影響でシーズン途中の打ち切りになってしまいましたが、首位と勝ち点2差のリーグ2位という位置にいました。
オランダの中堅クラブであるAZをリーグ2位まで導いた事も凄いですが、AZ在籍期間中の平均勝ち点が2.11を記録。
オランダの名門フェイエノールトの監督に就任してからは、2021-2022シーズンにUEFAヨーロッパカンファレンスリーグで準優勝、2022-2023シーズンにはリーグ優勝し、今シーズンはKNVBカップで優勝しています。
アルネ・スロット個人としては、オランダの年間最優秀監督賞を2度受賞するなど実績のある監督です。
アルネフットボールの戦術・フォーメーション
アルネ・スロットは4-3-3と4-2-3-1のシステムを好んで使っています。
アルネフットボールの戦術は守備ラインが高く、強度の高いプレスから素早い攻撃的なサッカーを展開。
最終ラインのボールを保持する際には、相手の前線の選手と同じ枚数でビルドアップを行っていきます。
仮に、プレスを受けた場合にはGKを使い、数的有利を作り出し、スペースが生まれたところで疑似カウンターを仕掛けていく。
アルネ・スロットはあまり後方に人数をかけることを好まず、ビルドアップの際に中盤の選手が下りてくることが少なく、相手FWとMFの間でボールを受けることが多いです。
SBの基本的な立ち位置はCBとWGの選手の中間にポジションをとります。
このポジションをとることで、CBの近くにいて、ビルドアップのサポートもでき、CBからWGへのパスが通りやすくなるというメリットがある。
SBは状況によって低めに設定することもあり、SBとアンカーもしくはダブルボランチのポジションには90分間細かいポジショニングが求められます。
リヴァプール新指揮官の下で遠藤航はどうなる?
今シーズンはリーグ戦29試合に出場と、リヴァプールの主力選手として活躍した遠藤航ですが、来シーズンの立ち位置が気になります。
クロップの特有の戦術とプレミアリーグに慣れてきたところでの、監督交代がどう影響してくるのかが注目ですね。
アルネ・スロットの戦術ではアンカーやダブルボランチがビルドアップの面で大きな役割を担っていますが、球離れのいい遠藤航であれば、問題なく適応できる可能性があります。
今後の課題としては、ハイプレスを受けた際の対応とロングパスの精度が鍵になってきそうですね。
ハイプレスに関しては今シーズンで慣れてきたと思いますし、ロングパスも時折、良いパスを通していることがあったので、継続的に相手の急所にロングパスを打ち込めるようになれば、絶対的なレギュラーに近づけると思います。
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