EURO2024フランス代表に2年ぶりに招集されたのがエンゴロ・カンテ。
現在、サウジアラビアのアル・イテハドに所属し、第一線から退いたと思われていたカンテだが、EURO2024オーストリア対フランス戦では圧巻のパフォーマンスを披露しました。
今大会はフランス代表の中盤の要であるカンテのプロフィールやプレースタイルなどを紹介していきます。
エンゴロ・カンテのプロフィール・経歴
名前 | エンゴロ・カンテ |
国籍 | フランス |
生年月日 | 1991年3月29日(33歳) |
身長/体重 | 168cm/68kg |
利き足 | 右 |
ポジション | DMF/CMF |
所属クラブ | 2011-2013 ブローニュ(フランス) 2013-2015 カーン(フランス) 2015-2016 レスター・シティ(イングランド) 2016-2023 チェルシー(イングランド) 2023- アル・イテハド(サウジアラビア) |
主な獲得タイトル | チーム獲得タイトル ・レスター・シティ時代 プレミアリーグ優勝(2015-2016) ・チェルシー時代 プレミアリーグ優勝(2016-2017) FAカップ優勝(2017-2018) UEFAチャンピオンズリーグ優勝(2020-2021) UEFAヨーロッパリーグ優勝(2018-2019) UEFAスーパーカップ優勝(2021) FIFAクラブワールドカップ優勝(2022) ・フランス代表 FAFAロシア・ワールドカップ優勝(2018) ・個人獲得タイトル PFA年間ベストイレブン(2015-2016、2016-2017) PFA年間最優秀選手賞(2016-2017) プレミアリーグ最優秀選手賞(2016-2017) フランス年間最優秀選手賞(2017)etc |
ブローニュ
シーズン | 成績 |
2011-2012 | 2試合1ゴール0アシスト |
2012-2013 | 37試合3ゴール0アシスト |
カンテは2011-2012シーズン、フランスのリーグ・ドゥに所属するブローニュでデビューを果たします。
2012年5月18日に行われたAS・モナコ戦でトップチームデビューを果たすも、デビューシーズンは2試合に出場し、1ゴールを記録。
クラブは19位に沈み、3部リーグのフランス全国選手権に降格するも、カンテは残留し、主力として37試合で3得点を記録します。
2013-2014シーズンからはリーグ・ドゥに所属するカーンに移籍。
カーン
シーズン | 成績 |
2013-2014 | 38試合2ゴール0アシスト |
2014-2015 | 38試合3ゴール5アシスト |
カンテは2013-2014にカーンに移籍すると、主力選手としてリーグ戦38試合に出場し、2ゴールを記録します。
チームをフランス1部リーグのリーグ・アン昇格に導く活躍を見せ、2014-2015シーズンには公式戦38試合3ゴール5アシストを記録する活躍を見せ、レスター・シティに移籍。
レスター・シティ
シーズン | 成績 |
2015-2016 | 51試合2ゴール5アシスト |
2015-2016シーズン、カンテはプレミアリーグのレスター・シティに移籍すると圧巻のパフォーマンスを披露します。
カンテはクラブ公式戦41試合に出場すると、1ゴール4アシスト記録し、持ち前の豊富な運動量と高いボール奪取能力を活かしてチームをプレミアリーグ初優勝に導きました。
カンテはこれまで代表に縁がありませんでしたが、2015-2016シーズンの活躍が認められ、ユーロ2016フランス代表に選出。
ユーロ2016では4試合に出場し、決勝では出番がなかったものの、フランス代表の準優勝に大きく貢献しました。
チェルシー
シーズン | 成績 |
2016-2017 | 46試合2ゴール1アシスト |
2017-2018 | 61試合1ゴール2アシスト |
2018-2019 | 57試合5ゴール4アシスト |
2019-2020 | 32試合3ゴール0アシスト |
2020-2021 | 59試合1ゴール3アシスト |
2021-2022 | 44試合3ゴール5アシスト |
2022-2023 | 14試合1ゴール1アシスト |
フランスの3部リーグを経験してから4年後にカンテは世界でも有数のビッククラブのチェルシーに移籍をします。
移籍初年度となった2016-2017シーズン、カンテは昨シーズンの勢いのまま高パフォーマンスを維持し、チェルーをプレミアリーグ優勝に導きました。
監督交代や怪我の影響で出場機会を失うこともあったカンテだが、コンスタントに試合に出場し、徐々にプレーの幅を広げていき、パスやシュート、ドリブルといった攻撃の能力も向上させていった。
しかし、2022-2023シーズンに全治4ヶ月という大怪我を負い、オイルマネーで大きな話題になっているサウジアラビアのアル・イテハドに移籍します。
アル・イテハド
シーズン | 成績 |
2023-2024 | 46試合3ゴール6アシスト |
サウジアラビア・プロフェッショナルリーグのアル・イテハドに移籍したカンテは、46試合に出場し、3ゴール6アシストを記録するなど完全復活を遂げました。
多くの出場機会を得たカンテは2022年6月以来となるフランス代表に招集され、EURO2024のメンバーとしてオーストリア戦で好パフォーマンスを披露。
エンゴロ・カンテのプレースタイル
169cm/68kgとサッカー選手の中でもひときわ小さい体格をしているカンテ。
しかし、カンテは小さい体格ながらも世界で最もフィジカルが強いと言われるプレミアリーグで活躍してきました。
そんなカンテのプレースタイルとはどんなものなのでしょうか。
豊富な運動量
カンテはよく試合中に2人いると言われるほどの豊富な運動量を有しています。
その豊富な運動量を活かし、ピッチを縦横無尽に動き回り、攻守に大きく貢献するのが特徴です。
カンテはDMFなのでアンカーなど守備的なポジションを本職としていますが、チェルシー時代には1列前のポジションを経験したことで攻撃センスが磨かれ、守備だけではなく攻撃の場面でも顔を出します。
高いボール奪取能力
カンテのもう一つの特徴はボール奪取能力です。
小柄ながらも激しく当たりにいくことのできるフィジカルとピッチを広範囲にカバーできるスピードがあります。
特にカンテは小回りが利くため、フェイントにも付いて行くこともできますし、何度もしつこく追い回すことも可能。
エンゴロ・カンテはフランス代表の中盤の要!
エンゴロ・カンテがEURO2024のフランス代表のメンバーに選ばれたことはサプライズでした。
しかし、久しぶりの代表戦にもかかわらず、カンテはオーストリア戦で圧巻のパフォーマンスを発揮し、マン・オブ・ザ・マッチに選出。
アル・イテハド移籍以降、パフォーマンスの低下が心配されましたが、その心配は一切なく、オーストリア戦ではピンチの場面でボールを奪ったり、前線でもボールを果敢に運んだりと全盛期と変わらない動きを見せました。
EURO2024でフランス代表が優勝するにはピッチを広範囲にカバーができ、高いボール奪取能力があるカンテの存在は必要不可欠ですね。
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