UEFAヨーロッパリーグ準決勝・2ndレグのローマ戦でも引き分け、無敗記録を49にまで伸ばしたレヴァークーゼン。
シャビ・アロンソ率いるレバークーゼンは、既にブンデスリーガ優勝を決め、ドイツ国内カップのDFBポカールとUEFAヨーロッパリーグのタイトルに手を掛けています。
前人未踏の無敗での3冠達成という偉業達成の可能性のあるレバークーゼンだが、強さの秘密は一体何なのでしょうか。
シャビ・アロンソ率いるレバークーゼンの戦術やスタメン選手を紹介します。
レバークーゼンのフォーメーション/戦術
レバークーゼンのフォーメーションのフォーメーションは3-4-2-1の1トップ2シャドーのシステムを採用し、攻撃時にはWBの選手が高い位置をとり、守備時には5バックになる可変システムです。
レバークーゼンの戦術は主にこの3つに分けられます。
・ポジショナルプレー
・疑似カウンター
・ショート/ロングカウンター
レバークーゼンの強さの秘密は1つの戦術に拘らず、様々な状況に合わせて使い分ける柔軟性です。
試合の流れや対戦相手によって戦術を使い分け、ポゼッションに固執せず、自陣に引いて守ることもあります。
1つずつ戦術の特徴を見ていきましょう。
ポジショナルプレー
今季のレヴァークーゼンは、後方からでも質の良いパスを出せる選手を揃え、高いポゼッション率を誇りながら、常に相手がいやがるポジションをとる傾向にある。
相手のライン間や優位性を取れる位置などでボールを受け、そこから展開、突破できる選手がいるため、相手はボールを奪えずに押し込まれていきます。
ポジショナルプレーを可能にしているのは、ボールを受ける手となるフロリアン・ヴィルツやヨナス・ホフマンに加えて、展開力のあるグラニト・ジャカの存在が大きい。
後方から繋いだボールをジャカが、サイドやライン間にいるヴィルツやホフマンに展開し、チャンスが作られていきます。
疑似カウンター
レヴァークーゼンはボールを支配し、相手を引き込みます。
相手は無理にプレスをしてきますが、レヴァークーゼンは巧みなボール回しやポジショナルプレーを意識したポジショニングで、プレスを回避。
相手は無理にプレスを掛けたことで、立ち位置などが崩れ、スペースができてしまい、カウンターのように一気に攻め込むことができるのが疑似カウンター。
展開のあるジャカからダイナミックな動きができるヴィルツや攻撃力があるアレハンドロ・グリマルドや爆発的なスピードのあるジェレミー・フリンポンが飛び出してきます。
ショートカウンター/ロングカウンター
レヴァークーゼンはボール支配をするだけではなく、攻撃から守備、守備から攻撃の切り替えも速いです。
UEFAヨーロッパリーグ準決勝1stレグのローマ戦の1点目のように、前線から強度の高いプレスを掛け、高い位置でボール奪ってから得点する事も。
その一方で、ブンデスリーガ第21節バイエルン・ミュンヘン戦のように自陣に引いて守る事もあります。
攻撃の部分ばかりに目がいってしまいますが、守備も前線からプレスを掛けるときもあれば、自陣に引いて守ることもあり、対戦相手によって守備の戦術も変更できるのがレヴァークーゼンの強みです。
若き知将 シャビ・アロンソ
シャビ・アロンソはリヴァプールやレアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンといった、世界的ビッククラブで活躍した名MFです。
現役時代は中盤の底から美しい放物線を描くロングパスと、広い視野を武器に試合をコントロールしていた。
現役引退後は古巣・レアル・マドリードのアンダーカテゴリーで監督業をスタートし、2019年6月にレアル・ソシエダBの監督に就任しました。
レアル・ソシエダBを2部に導くなど一定の活躍を見せましたが、思うような成績を残せず、2022年5月にレアル・ソシエダBから離れることを発表。
2022/23シーズンのレヴァークーゼンは降格圏に位置するほど低迷しており、てこ入れするために当時フリーだったシャビ・アロンソを監督に任命しました。
トップチームを指揮するのが初めてだったシャビ・アロンソですが、最終的にチームをリーグ6位、UEFAヨーロッパリーグではベスト4に導く。
今シーズンは巧みな人心掌握術と鋭い観察眼、多彩な戦術を用いて、レヴァークーゼンを優勝に導くなどの活躍を見せています。
無敗記録を継続するレヴァークーゼンのスタメン選手を紹介
今シーズンのレヴァークーゼンは試合毎に選手や立ち位置が変わり、様々な選手がピッチに立ちます。
レギュラーメンバーや控えの選手も満遍なく起用しているのも強さの秘密かもしれません。
公式49試合無敗のレヴァークーゼンのスタメン選手を紹介していきます。
GK ルーカス・フラデツキー
名前:ルーカス・フラデツキー
生年月日:1989年11月24日(34歳)
国籍:フィンランド代表
身長/体重:192cm/86kg
リーグ戦成績:31試合クリーンシート14(23失点)
所属クラブ:TPS(フィンランド)→オーボ(フィンランド)→エスビャウ(デンマーク)→ブレンビー(デンマーク)→フランクフルト(ドイツ)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:長い手足を活かしたシュートストップと高い反射神経
右CB エドモンド・タプソバ
名前:エドモンド・タプソバ
生年月日:1999年2月2日(25歳)
国籍:ブルキナファソ代表
身長/体重:192cm/84kg
リーグ戦成績:26試合1アシスト
所属クラブ:レイションイス(ポルトガル)→ヴィトーリア・デ・ギマランイス(ポルトガル)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:鋭い読みからのインターセプトと展開力
CB ヨナタン・ター
名前:ヨナタン・ター
生年月日:1996年2月11日(28歳)
国籍:ドイツ代表
身長/体重:192cm/92kg
リーグ戦成績:29試合4ゴール
所属クラブ:ハンブルガーSVⅡ(ドイツ)→ハンブルガーSV(ドイツ)→デュッセルドルフ(ドイツ)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:水準以上のスピードとフィジカルを活かした対人守備
左CB ピエロ・エンカピエ
名前:ピエロ・エンカピエ
生年月日:2002年1月29日(22歳)
国籍:エクアドル代表
身長/体重:183cm/68kg
リーグ戦成績:25試合1ゴール
所属クラブ:インデペンディエンテ(エクアドル)→タジェレス(アルゼンチン)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:左足から正確なロングフィードと高い攻撃性能
右WB ジェレミー・フリンポン
名前:ジェレミー・フリンポン
生年月日:2000年12月10日(23歳)
国籍:オランダ代表
身長/体重:172cm/64kg
リーグ戦成績:30試合9ゴール7アシスト
所属クラブ:セルティック(スコットランド)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:爆発的なスピードと高い攻撃力
左WB アレハンドロ・グリマルド
名前:アレハンドロ・グリマルド
生年月日:1995年9月20日(28歳)
国籍:スペイン代表
身長/体重:171cm/63kg
リーグ戦成績:31試合9ゴール13アシスト
所属クラブ:バルセロナB(スペイン)→ベンフィカ(ポルトガル)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:精度の高いキックと縦への推進力
右CMF エセキエル・パラシオス
名前:エセキエル・パラシオス
生年月日:1998年10月15日(25歳)
国籍:アルゼンチン代表
身長/体重:177cm/70kg
リーグ戦成績:23試合4ゴール4アシスト
所属クラブ:リーベル・プレート(アルゼンチン)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:激しいディフェンスと豊富な運動量
左CMF グラニト・ジャカ
名前:グラニト・ジャカ
生年月日:1992年9月27日(31歳)
国籍:スイス代表
身長/体重:186cm/80kg
リーグ戦成績:25試合3ゴール
所属クラブ:FCバーゼル(スイス)→ボルシアMG(ドイツ)→アーセナル(イングランド)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:闘志溢れるプレーとゲームメイク力
OMF ヨナス・ホフマン
名前:ヨナス・ホフマン
生年月日:1992年7月14日(31歳)
国籍:ドイツ代表
身長/体重:176cm/67kg
リーグ戦成績:30試合5ゴール6アシスト
所属クラブ:ホッフェンハイムⅡ(ドイツ)→ドルトムントⅡ(ドイツ)→ドルトムント(ドイツ)→マンイツ(ドイツ)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:豊富な運動量と裏への抜け出しの巧さ
OMF フロリアン・ヴィルツ
名前:フロリアン・ヴィルツ
生年月日:2002年1月29日(22歳)
国籍:ドイツ代表
身長/体重:177cm/72kg
リーグ戦成績:31試合11ゴール11アシスト
所属クラブ:レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:テクニックとインテリジェンスの高さ
CF ヴィクター・ボニフェイス
名前:ヴィクター・ボニフェイス
生年月日:2000年12月23日(23歳)
国籍:ナイジェリア代表
身長/体重:190cm/91kg
リーグ戦成績:21試合12ゴール8アシスト
所属クラブ:ボデ/グリムト(ノルウェー)→ユニオンSG(ベルギー)→レヴァークーゼン(ドイツ)
特徴:身体能力と決定力の高さ
コメント